ご利用案内

デイケア担当医より

(1)健康長寿

デイケア担当医 吉田 朝啓
満60歳を還暦という。12歳ずつ5回生まれ変わって、ちょうど元の振出に還ってきたということか。70歳で古希、80歳で傘寿、90歳で卒寿、99歳で白寿と呼ばれて、みんなでお祝いする。
矍鑠(カクシャク)としていて、頭も体もシャキシャキしておられるお年寄りも多いが、なにかと病気を患って、寝たきりとなるお年寄りも少なくない。寝たきりとなったら、本人も無念だが、社会全体の負担も重い。だから、いま健康で長生きできるように県民全体が一生懸命になっている。
みんなで健康長寿を目指すのだ。

(2)毎日が“母の日”

デイケア勝連では、毎日お年寄りをお迎えして、いろいろなリハビリにはげんでもらっています。介護士、看護師、医師、理学療法士、ケアマネージャーなど職員がいつも心がけていることは、お年寄りの皆さんを、自分の父母のように心を込めてお世話するということです。一人ぼっちの方でも、子だくさんの方も、どのような境遇にあるお年寄りでも、長い人生のご苦労をねぎらい、敬い、自分たちの実の親のように、おもてなしをするのです。
5月の第二日曜日は、全世界が“母の日”を迎えましたが、デイケア勝連では、毎日が“母の日”なのです。

(3)送迎

島尻地区からの方々をお迎えし、送りするための中型バスが7台。車椅子に乗ったままの方でも、後方のリフトで車内にご案内する事ができます。 身体にいろいろな障害をお持ちのお年寄りが利用なさるので、乗車から降車まで、二人の職員が、とても注意深くお世話します。事情によっては、ご自宅のベットから車椅子に 移乗し送迎車までご案内する事もあります。

(4)お年寄りの“口腔ケア”

口から食物を入れて、私たちは生きています。口は災いのもとといいますが、口は命のもとでもあるし、口の清潔は命の支えでもあるのです。人間の口の中には、いろいろな種類のバイ菌がいて、不潔なままでは活発に繁殖して、虫歯、歯周炎、扁桃炎の他に、嚥下性肺炎、腎臓病、心臓病などの重病のもとにもなります。食物をよく噛んで、唾液を加えながら味わい、喉の奥に押し入れて、呑み込む。このような大事な毎日の口の働きのために、歯と歯茎、舌と唾液腺、喉の奥のリンパ腺が用意されていますが、これらの小道具が不潔のままだと、いろいろな恐ろしい病気が始まるのです。
デイケア勝連では、昼食の後、皆さんが普通の歯ブラシと小さな歯間ブラシで、しっかりと歯と歯の間も掃除します。

(5)ダンベル体操

手で物を握るのは、猿の時代から人間の大切ば動作です。生まれたばかりの赤ちゃんでも、鉄棒にぶら下げると自分の体重を持ち続けるほど、握力が強いのです。そして、物を持ったまま、手首を曲げたり回転させたり、肘を曲げたり、さらに肩も回転させたりする動作は、人間(と猿)しかできない特技といってもいいでしょう。
年をとると手を使うスポーツもしなくなりがちですが、せめて、手の衰えを防ぎ、手の様々な動きを活性化することが重要です。そこで、室内で出来るように工夫されたのがダンベル(鉄亜鈴)体操です。今は、重い鉄亜鈴ではなくて、ペットボトルに水や砂を入れて適当な重みをつけ、家庭でも気軽にできるようになりました。
五本の指を動かす前腕の筋肉、回転・屈曲・伸展のための上腕(二の腕)や肩の周りの筋肉が活性化され、これと連動して、脊髄や脳まで活性化されます。一人でもできますが、みんな揃って、輪になって、楽しくやると、心も体もリフレッシュされます。障害があり、一人での運動に困難を感じている方は、医師や理学療法士の指導を受けてやるといいでしょう。

(6)カラオケ

最近、デイケアのカラオケが新しくなって、急に賑やかになった。カラオケは伴奏音楽が聞こえて、歌詞は画面の下に出るだけだから、マイクを持った人が声をだして歌うわなければならない。これが、心と体に素晴らしい影響を及ぼすのだ。若い頃に熱中した流行歌、懐かしの童謡。お年寄りの記憶を呼び起こし、魂を揺さぶる。発声するためには腹式呼吸も促される。歌い終わった後の満足感。うまい下手とは関係なく、皆が誉めて拍手をしてくれる。
気に入った歌なら、デイケア全員で合唱すればいい。心と体にとって、これほど素晴らしい仕掛けはない。日本で開発されたカラオケに脱帽して感謝したい。

(7)講話

デイケア勝連では、医師による「講話」が、毎月1回、デイケア利用のお年寄りと職員向けに行われています。話の内容は、「ボケの話」、「ヤーグマヤー症候群」、「体にいい豆腐料理」、「沖縄・なぜ長寿か」など健康のためになるテーマや、それ以外にも「沖縄の方言・歴史・文化」「ハブの恋」など様々です。方言を交えたやさしい話し方はユーモアがあり、お年寄りにもわかりやすいと大好評との事。
将来は、デイケア利用者の家族や地域の住民もお招きして「健康講話」を定期的に催すことも企画中です。